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20アルファード スライドドア→パラレルドアへ変更


2023年大阪オートメッセ展示車両
20アルファード カスタムのご紹介です。


正直、今まで手掛けさせていただいたお車の作業の中でずば抜けて難易度が高い作業でした。



日本で完全に構造をスライドドアからパラレルドアに変更しているのはこのアルファードだけではないでしょうか。

オートメッセ会場でも注目を集めていたこちら。




作業内容をご紹介いたします。



▼スライドドア加工

以前ご紹介しましたが、デザインフェンダーを製作し、スライドドアをどうするかをオーナー様と相談していました。

ロングヒンジを造り、スライドを有効にすることも考えましたが、ここまでフェンダーを造っているし、ドアを開けてフェンダー部分が隠れるのは勿体ない。

いっそ上にあげてしまう?!
とこちらから提案したのが始まりです。


そこから最善の策として、スライドドア→パラレルドア(ドア自体を上に上げる仕様)にする事に決め、作業を開始しました。


@純正のスライドドアを外す

Aドアを上に上げるための骨組みを製作

Bその骨組みを支える土台(補強)を製作

Cダンパーの取り付け・調整
ここが全ての作業で一番難易度が高かったです。

つける位置が少し違うだけでドアを支える力が減り下がってきてしまう為、何十回とベストな位置を探し調整しました。

D土台・骨組みを全て溶接し取付

E最終調整で完成


ざっくりとした作業内容です。


このお車はドアにイージークローザー機能がついている為、そちらも問題なく純正をいかして開閉できるように使用出来るように加工しました。


モーターとワイヤーのギミックもワンオフで製作。すべて自社で製作しています。


パワーウィンドウも問題なく使用できます。



オーナー様のご協力がないと完成しませんでした。
ぶっちゃけですが、当初予定していたより納期もかなり伸ばしてもらいました。

するとオーナー様は「とんでもないカスタムを頼んでいるのは自分なので全然構いません。よろしくお願いします。」
と言ってくれたんです。


何としてでもオートメッセに間に合わせるとスタッフ総出で全力を尽くし、完璧な状態ではありませんでしたが片側は無事完成し、展示することが出来ました。


かなり遠方のお客様ですので、オートメッセ当日に完成を見ていただくといった形で途中経過も写真のみといった特殊な形でした。


無事に空想を現実にできることができました。


信頼して任せていただき本当にありがとうございます。